スカルプシャンプーというのは育毛全部を網羅するものではなく、あくまでも土壌を作るたけです。要するに頭皮の環境を整えるということで、それは頭皮の皮脂を落とすことであったり、乾燥している状態をなくすということになります。UL・OS(ウルオス)などの大塚製薬の商品に関しても同じで、基本的には頭皮の状態が良くなったという評価になります。育毛そのものに貢献しているという口コミもあるのですが、土壌を整える役割と、あとは多少ミノキシジルのように頭皮を刺激して血行や代謝を活性化する作用があるということです。
しかし、AGAにおいてもっとも重要なのは悪玉の男性ホルモンであるジビドロテストステロンを抑えるということで、これなくして育毛はなりたちません。いくら土壌が整っていて、さらに代謝や血流を高めても、ジビドロテストステロンの影響によって脱毛が進めば生やすもの全部脱毛していかれるという形になります。農業で言うなれば、田んぼや畑をしっかりと耕して、田植えもしたけれど、周囲にはイノシシやカラスが大量にいて毎日田畑を荒らされているというような状態になります。この場合は田畑を荒らす動物をどうにかするというのが先決で、それができなければ何をしても無理ということになります。なぜかというと、育毛の力よりも脱毛の作用の方が強い場合が多いからです。髪が抜ける原因は育毛の作用が弱まっているということもあれば、脱毛の作用が強まっているということもあり、それらは一見言い方を変えているだけのように思いますが別の話です。男性の薄毛の原因のほとんどがAGAというジビドロテストステロンが原因で起こる薄毛ですが、これはジビドロテストステロンが育毛の作用を妨げています。単純に代謝や血流が悪すぎて髪が抜けるということはあまりないのです。抗がん剤で髪が抜けるのは、代謝や血流というのが問題になります。要するに、癌化した細胞の動きを止める必要があって抗がん剤を投与するのですが、その際に健康な髪の細胞分裂も止めてしまうから髪が抜けるということになります。ジビドロテストステロンも抗がん剤のように育毛を阻害するので、代謝と血流を頑張って高めて、頭皮の環境を整えてもジビドロテストステロンに攻撃されるとひとたまりもないということです。このジビドロテストステロンを抑える成分はフィナステリドですが、これは市販ではあまりなく、医師による処方を受けた方が良いでしょう。
AGA治療クリニック選びに関してはこちらをご覧ください。
おすすめAGAクリニック比較ランキング – AGA-DASH
しかし、副作用があって、善玉の男性ホルモンであるテストステロンまでも抑えてしまうので、筋肉が落ちたり、太りやすくなったり、精神的に弱くなるというような副作用になります。ホルモンバランスそのものを変えるものなので、ある程度の覚悟が必要になるということでしょう。また、フィナステリドの使用は継続する必要があり、一度髪が生えてもフィナステリドを辞めるとまたジビドロテストステロンの影響を受けてしまいます。なので、上述のような副作用も育毛を続ける限りは受け続けるということであり、結果的に得られるものは髪の毛だけです。髪というのは外見には影響しますが、育毛治療によってむしろ体には悪影響にもなるので、髪を生やすのではなくあえてスキンヘッドにするというような選択肢もあります。ファッションを変えたり、筋トレをすることで、スキンヘッドをに合わせてさらに健康に貢献するということも可能です。育毛をすると外見が変わりますが、それなりに面倒なことも多いということです。シャンプーだけでできるものでもないので、本格的に取り組むのであればそれなりの手間や副作用もあるということです。そして実際にやるかどうかは自由です。